この記事では、Visual Studioのインテリセンスを日本語化する方法を解説します。

クラスやメソッドの説明が英語で読めません!

Visual studioを日本語設定にしても説明は英語のままなんですけど!
概要
インテリセンスとは
インテリセンス(IntelliSense)は、Visual studioに搭載されている入力支援機能です。
コードを途中まで入力したら次に入力したい内容を推測して自動補完(オートコンプリート)してくれたり、入力の候補を挙げてくれたりするアレのことです。
インテリセンスが日本語化されていない!
インテリセンスには、標準ライブラリのクラスやメソッドなどにカーソルを合わせると簡単な説明を表示してくれる機能があります。
ただ、Visual studio2022ではこの説明文がデフォルトで英語になってしまうようです。
Visual studioの言語設定を日本語にしていても、説明文に関しては英語のままです。
しかもなぜかコピペもできないので、翻訳サイトに頼るのも難しいです。

解決方法
解決するには、Microsoftからインテリセンスのローカライズファイルをダウンロードして、手動でインストールする必要があります。詳しい手順は次項で解説していきます。
注意点
Microsoftから配布されているのは.NET5までのローカライズファイルですので、今回の手順で日本語化しても.NET6以降に追加された部分に関しては英語のままです。
また、.NET6以降に変更された部分についても、日本語のインテリセンスには反映されません。
動作に関しても保証はできませんので、自己責任でお願いします。
使う場合も、正しい情報は英語で確認しつつ、あくまで参考程度に使うようにしましょう。
作業手順
1.MicroSoftの下記のページにアクセスします。
こちらに手順も記載されていますので、当記事と併せて参考にしてください。


2.ページ内の「IntelliSenseファイルのダウンロード」リンクをクリックします。

3.ダウンロードページで.NETリリース5.0.xの日本語ファイルをダウンロードします。

4.ダウンロードしたzipファイルを解凍します。

5.解凍したjaフォルダ3点を、Visual studioのインストールフォルダにコピー&ペーストします。
※通常、Visual studioは「C:\Program Files\dotnet」にインストールされますので、その前提で解説しています。
※日本語化したい.NETのバージョンによってコピー先のパスは異なります。以下は.NET8.0の場合です。
※フォルダの貼り付けには管理者権限が必要になります。
①「Microsoft.NETCore.App.Ref」フォルダ内のjaフォルダを、
「C:\Program Files\dotnet\packs\Microsoft.NETCore.App.Ref\8.0.13\ref\net8.0」フォルダに貼付け。

②「Microsoft.WindowsDesktop.App.Ref」フォルダ内のjaフォルダを、
「C:\Program Files\dotnet\packs\Microsoft.WindowsDesktop.App.Ref\8.0.13\ref\net8.0」フォルダに貼付け。

③「NETStandard.Library.Ref」フォルダ内のjaフォルダを、
「C:\Program Files\dotnet\packs\NETStandard.Library.Ref\2.1.0\ref\netstandard2.1」フォルダに貼付け。

6.Visual studioを再起動し、説明文が日本語になっていることを確認できたら完了です。

まとめ
いかがでしたか?
インテリセンスを日本語化すれば、メソッドやクラスの理解が早まって開発が楽になりますよね。
とはいえ、Microsoftは.NET6以降のローカライズファイルを配布しない方針のようですので、正式な情報を確認したければやっぱり英語を読む必要があります。頑張りましょう。私も頑張ります。
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